2012年 11月 28日
愛犬が逝く
11月22日。
実家で飼っていたゴールデンレトリバーが逝った。
11年と半年を生きた。

コロコロの子犬の頃、弟が実家に連れてきた。
人懐っこくて、賢くて、優しい顔をした、
サイズ共に存在感たっぷりの本当に可愛いヤツだった。
しかし、残念なことに、私はちょうどその頃、実家を出たので、
この子との思い出が少ない。

ここのところ、脚付きも吠え方も弱々しく、
何事も心許ないおばあちゃん犬となっていた。
食欲も細く、一日の大半を寝て過ごす。
命がだんだん細くなっていく様は、犬も人間も変わらないものだ。

そして、これも人間同様、長く生きていれば、悪いところも出てくる。
1ヶ月前に、血尿が出た。
病院で、腎臓の機能が低下していることが判明した。
しばらくは、点滴や投薬の効果があり、
その病状は落ち着いていたところだった。

愛犬が息を引き取ったであろうとき、
母は在宅していたにもかかわらず、その異変に気がつかず、
夕方、外出先から帰宅した父が、
はじめて息をしていないことに気がついたそうだ。

父と母、特に世話をしていた母にとっては、
我が子同然の大きな存在だっただろう。
突如、吹かれたロウソクの火のように、
目の前に現れた暗闇は、私には推し量ることができない。

母は、こんな悲しい思いをするなら、もう犬は飼わないと言う。


-------------------------

初七日には1日早い今日、
両親が霊園に眠る愛犬に会いに行ってきたそうだ。
「○○ちゃん、喜んでた。」と、
弱々しいけれど、少しだけ元気になった声で、母が電話口で話した。
どっぷり哀しみに浸った後は、
母の最も近くで、寄り添ってくれる存在になってくれるに違いない。
[PR]

by potori_ms | 2012-11-28 21:31 | 日々 | Trackback | Comments(6)
トラックバックURL : http://potorims.exblog.jp/tb/18205445
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented at 2012-11-29 13:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by potori_ms at 2012-11-29 21:50
鍵コメントさま、こんばんは~。

静かに逝ったと思えば、浮かばれる気がします。

ペットを飼いはじめる時は、
いずれやってくるその日も想定して、共に生きていく心構えが必要ですね。

そうですね~、愛犬との思い出話を聞いてあげることが、
一番の心のケアになりそうですね。
ぜひ、そうしてみます。

親身で、優しいお言葉を、ありがとうございます。
Commented by tomo-so_ko at 2012-12-03 10:34
ウチも今年17歳直前でラブラドールが旅立ちました。
留守中の事だったので悔やまれます。でも確かに鳴いたりしなければ
気付かなかった訳ですよね。きっとその気配を見せなかったのはその
子の意思なのかなとも思います。
Commented by potori_ms at 2012-12-03 23:18
tomo さん、こんばんは~。

あぁ、ナツさんのことですね。
改めて記事を読ませていただきました。

tomoさんの記事や、寄せられるコメントを読ませていただくと、
動物は、静かに逝く生き物なのかもしれませんね・・・。
だからこそ、余計に何かしてあげたかったと思いますね。

モイさんのコメントの、
「最後がわかっていないから、日々の営みが大切。
いつ最後が来てもいいように、日々を生きる。」
が、今の私にはとても響きます。

母に、tomo さんとモイさんのコトバを伝えておきます。
ありがとうございます。
Commented by monstera72 at 2012-12-05 10:35 x
ポトリさん、お久しぶりです。
愛するワンちゃんとのお別れは、とっても寂しいことですが、
きっと最高の11年半だったことと思います。
飼い主にとっても、ワンちゃんにとっても。

カラダはなくなっても、タマシイは消えないって言いますし、
きっと「今までアリガト」って、これからも心の中で
生き続けることと思います。

悲しいことのあとには、必ず幸せなことが待ってるはずです。
きっとワンちゃんが、そっとその幸せを届けてくれると信じて。

Commented by potori_ms at 2012-12-05 23:53
monstera72 さん、お久しぶりです!
私のことを忘れないでくださって、嬉しいです(笑)。

共有した時間は、平凡で、穏やかだったことと思います。
だからこそ、居て当たり前の存在は、大きかったのでしょうね。

いろんな死と直面するたびに、私もそう思います。
容れモノが失くなっただけであって、魂は生きていますよね。

最後のお言葉で、とても心が軽くなりました。
きっときっと、幸せを運んできてくれると思います。

心温まるコメント、ありがとうございます。

追伸:また抜け出せない、「禁じられた遊び」が聴きたいです(笑)。


<< 灯台下暗し      まあるいヒカリ >>